外壁塗装の必要性

外壁塗装は、住宅の外観を美しくみせるだけでなく、雨風や太陽光から家を守り、家自体の耐用年数を上げることができます。しかし、一度塗装をした後に放置すると、外壁に傷やひび割れなどが起こります。

外壁のひび割れから雨水などが入り込むと、家の腐食が進むので定期的にメンテナンスを行う必要があります。

外壁塗装の役割について

外壁は一般的に、モルタルやサイディングと呼ばれる素材が使われています。その上から下地を塗ることで膜をつくり、外の環境から家を守ります。塗装には耐用年数があり、年数が近付くにつれて劣化が目立ち始めます。

この劣化が原因で壁にひびが入ったり、剥がれ落ちたりするなどのトラブルが起こります。塗装を行わず放置していると見栄えが悪くなるだけでなく、住宅の柱や土台などの構造部分まで劣化させる原因になります。

外壁に起こる症状と対策

塗装が劣化することで、壁自体に目に見えて分かる症状があらわれます。症状があらわれた場合は、外壁の塗り直しなどを行う必要があります。主な症状は以下の通りです。

• 塗膜にひびが入る
• 下地にひびが入る
• 接合部分にひびが入る
• 壁にチョークの粉状のものが付着する
• 白い粒が目立つ

目に見える変化のほとんどが外壁のひび割れです。これらの症状があらわれたら外壁塗装を行うと良いでしょう。粉をふくような症状は、塗装が劣化して顔料が剥がれ落ちてきていることが原因です。

金属系のサイディングに白い粉が見られた場合は、保護しているメッキ部分の腐食が始まっている可能性があります。放置せずに、外壁塗装を検討してください。

塗料の種類

外壁塗装に使用する塗料にはさまざまな種類があります。使用する素材によって耐久年数が異なります。耐久年数が良いものほど質が良いといわれていますが、その分費用も高くなるので自宅に合ったものを選びましょう。

ここでは、代表的な塗料を耐久年数順にご紹介します。

アクリル塗料

アクリル塗料の耐久年数はおよそ5年～7年といわれています。価格も安くなっており、コストパフォーマンスに優れた素材のひとつです。ツヤがあり色合いもはっきりとするので、鮮やかな色合いが好きな方におすすめです。

しかし、耐久年数が短いためこまめな塗り替えが必要となります。

シリコン塗料

シリコン塗料の耐久年数はおよそ10年～13年といわれています。アクリル塗料に比べても耐久性が良く、費用も塗料のなかでは平均的な位置にあります。品質が高くコストパフォーマンスに優れているので、多くの方がシリコン塗料を利用しています。

耐水性もあるため水による劣化が起きにくく、汚れにくいといった特徴を持っています。シリコン塗料は配分によって性能が異なるので、塗装業者と相談しながら決めることをおすすめします。

光触媒塗料

光触媒塗料の耐久年数はおよそ15年～20年といわれています。費用も高くなりますが、汚れを分解して雨で流すセルフクリーニング機能が備わっています。また、カビや藻に強いことから壁が汚れにくく、綺麗な外壁を保つことができます。

セルフクリーニング機能は雨で汚れを落とすため、雨が当たらない部分に壁がある場合は機能を発揮できません。使用する場所を選んで塗装するのもひとつの手です。

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